YouTube オートダビング版がちょっとデキる
今日は2025年6月2日、個人の翻訳事務所ヒノトリホンヤクの本店がある東京都日野市の天気は曇り。 最高気温は25℃になる予報です。
きょうは、YouTubeの”オートダビング機能”についてです。
最近気がつきました。 YouTube純正のビデオ(流行の表現では「動画」)編集ツールかなにかを使用すると、YouTube側の方で英語(オリジナル)の音声を多言語に吹き替えてくれるので、世界中の視聴者に訴求できるようです。
https://www.youtube.com/watch?v=32O0a6qCQaQ
ビデオのタイトルは
「おそらく今まで見たことのない、意外と便利なLinuxツール」
オートダビング版
です。
Bread on Penguins というチャンネルです。女性YouTuberが制作しているようです。
これは、驚きました。 すごく音声吹き替えが自然です。
日本語も対応しています。
さすがにIT関係のコンテンツだと、YouTube(のたぶんAI)はほぼ適切に処理します。
日本語のイントネーションも訳語もだいたい自然な感じ。
ちょっと不自然なのは、音声の速度です。
オリジナルの音声(当然、オリジナルのビデオの音声)に合わせているので、日本語にすると長いセリフは早口になります。
余談ですが「私は”ふんぺぐ”でこれをやっています」 と吹き替えている部分があります(30秒あたり)が、”ふんぺぐ”とは
ffmpeg
のことです。
この女性の他のビデオでは、rsyncコマンドについて解説しています。
が、オートダビングの日本語版ではrsyncのことを
「あーしんく」
とか
「るしんく」
と言っていますね。(この女性がではなく、YouTubeのAI(おそらく)が、ですよ)
もうひといきですかねえ。(現状ではちょっと致命的に近いです)
でも、驚異的にうまくやっていると認めます。
プロの翻訳業者も真っ青です。
どうせIT関係だけなんでしょうまくやってるのはーーー、と思ったのですが、食品とか料理関係もYouTubeはうまくやってます。
でも、ビデオのタイトルがいわゆるオーバートランスレーションされているんですよね。
私はカルネアサダについて調べていたのですが、YouTubeはビデオのタイトルを勝手に「シンプルローストビーフ」と和訳してしまっています。
なんですか、シンプルローストビーフって。 だから、私はカルネアサダについて調べているんですってば。
カルネアサダは、2004年頃に前職の企業の仕事でLA郊外に出張していたときに知りました。 当時の出会いは、タコスの中身として、だったはずです。

翻訳されている

オリジナル
YouTubeのオートダビング機能については、下記のリンクを参照願います。
https://support.google.com/youtube/answer/15569972?hl=ja
YouTube Studioを使ってビデオを制作してアップロードすると、オートダビング機能を活用できるようです。
詳しくは検索してください。
いや、むしろ検索したり調査したりせず、いままでどおりプロの翻訳業者にお客様のだいじなビデオのローカリゼーションや国際化を任せてみてはいかがでしょうか。
(時代の変化に抗っている)
申し遅れましたが、このブログポストのアイキャッチ画像
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