屋号は難しい
私は昨年(2017年)フリーランスになったのですが、名刺のデザインと屋号を考えるのにはかなり困ったのです。
というか、心理的に消耗しました。
こんなものには正解は無いし、代わりに考えてくれる人もいない。 面倒くさいです。
サラリーマンのときは、企業名もロゴも名刺も肩書も組織から与えられるものだったわけですから、30年も経ってからいきなり「自分で考えなさい」と言われてもうろたえるだけだったものです。
今の屋号については、苦し紛れで考えた屋号です。 だから、由来とかはどうか問い合わせないでください。
ほとんど追い詰められてのでまかせなので、こだわりはありません。
恥ずかしくて、最初に私のことを外注業者として登録して下さった取引先様にも教えていないです。 というか、今のところご縁があった取引先の皆様には、名刺すら渡していないです。 照れくさいというか、恥ずかしいです。
でも、商工会の職員の方々や中小企業診断士の先生方には、やはり屋号はあった方が信用につながるとアドバイスをいただきました。 それで、税務署に開業届を提出しに行ったときに、苦し紛れで今の屋号を届け出ました。
確かに、サラリーマンだったとき、私は営業と調達と両方経験する機会があったのですが、報酬や代金を個人名義の口座に送金するとか、論外だったように記憶しています。 会社の中に、明文化されたルールもどこかにあったのかもしれないです。
調達にいたときなど、新しい取引先を登録する際にはかなりの量の書類を揃えて、確か役員の決裁まで必要だったと記憶しています。 しかも、新しい「仕入先コード」をひとつ取る場合は引き換えに既存の「仕入先コード」をひとつ減らせ的な無言の圧力も…。 それはそうです。 サプライヤーの管理というのは、けっこう大変な手間と固定費がかかるのです。
さて、閑話休題なのですが、税務署から来た確定申告の講習会のようなイベントの案内状で、気がつきました。
うちの事務所の屋号が、よりによって税務署に正しく登録されていなかったのです。 (苦し紛れに無理やり決めた屋号だと、こういうことが起こります)
正しいのはヒノトリホンヤクなのですが、よく見るとヒトリホンヤクになっていました。
先月、税務署に行って「個人事業の開業・廃業等届出書」と「所得税の青色申告承認申請書」の写しと講習会の案内状(ハガキ)を見せて、「確認していただけませんか…?」と訪ねたら、即座に「これは間違って登録されています。すみません。」との回答。
そう言えば、2017年の秋に青梅信用金庫のビジネスマッチング大会に行ったとき、出展企業の社長さんにやはり「ヒトリホンヤク」と間違われました。 けっこうそっちの屋号の方も「おひとりさま」っぽくていいとも思ったものです。 実際、一人で始めた翻訳事務所ですから。
今の屋号、視認性というか可読性がいまひとつなのでしょうね。 ネーミングは難しいものです。
ビジネスマッチングに出展されていた社長さんにも聞かれたのですが、屋号の由来ですか?
ごめんなさい。 とても言えません。 (笑)
言えませんが、どうかヒノトリホンヤクをよろしくお願い申し上げます。