FreeBSD+FirefoxでYouTubeを見ていたら、広告が消えた話

——戦わずに勝ってしまった件

今日は2026年2月5日(木曜日)。 個人の翻訳事務所ヒノトリホンヤクの本店がある東京都日野市では天気は快晴。寒くて快適です。
私は暑いのが苦手です。

ところで私の仕事のメイン環境はMacBook Airで、Webブラウザ的にはChromeやVivaldiを使い、Gmailにも常時ログインしています。商売上の連絡とかもしますから。
単語の調査などでYouTubeを見ると、広告はごく「普通」に、いや「こってり」と表示されます。これはもう諦めているんですが……。
YouTubeの広告は、税金みたいなものですからね。 たしかYouTubeの利用規約にも、「広告を迂回したら規約違反ですよ」ということになっています。


一方で、いくつかある個人的な道楽のひとつに「ノートPCにFreeBSDを入れて遊ぶ」というものがあります。このWebサイトにも、翻訳とはあまり関係がないFreeBSDインストールネタがいっぱい投稿されています。 ヨタヨタしていて面白いので、ご用とお急ぎでない方は、閲覧していってください。
チャンネル登録とグッドボタンとコメント、ありがとうございます。励みになっています。(ウソです。私はYouTuberじゃありません)
GhostBSDやNomadBSD経由でFreeBSDをインストールして、Xまで上がった、音が鳴った、System Console Frame Buffer (=SCFB)じゃなかった、などと一人で喜ぶ、あの手の遊びです。。

FreeBSDではChromeやVivaldiは正直扱いづらいんですよ。そもそもインストールがちょっとした手間です。なので、自然とFirefoxを使うことになります。広告ブロッカーなどのプラグインやエクステンションは特にFirefoxに入れていません。ところが、ある日(最近なんですけど)気がついた。

YouTubeの広告が、ほとんど出ない。

ビデオ(動画ともいいます)のサムネイルをクリックすると、いきなり本編が始まります。
スキップも何もない。
「え?」と思って何度も試したが、同じです。 FreeBSDさすが。すごいぞ。

……と、最初はFreeBSDだから私が勝ったのだと思いました。
だが、FreeBSD遊びのおかげで「Chromeがなくても生きていけるじゃん」ということに気づいてしまった。 最近はKubuntuのミニPC(Intel N100)でも、Plasma 5+FirefoxでYouTubeをダラダラ見るようになったのです。

ちなみに、仕事が終わってからですよ。

アレ? こちら(Kubuntu)でも同じ現象が起きる。
ログインしていないFirefoxでYouTubeを見ると、広告が異様に薄い。
ほぼ出ません。
いきなりビデオ本編が始まりますよ。ホントです。信じてください。

ちなみにKubuntuではsnap版のFirefoxを使っています。最初は少し抵抗があった(なんでapt install firefox じゃないの???)が、楽なのでそのままです。広告ブロッカーは相変わらず入れてませんが、広告はほとんどない。希薄です。

ここまで来て、ようやく理解しました。

これはFreeBSDの問題ではなかった。 Kubuntuでも広告が薄い。
Firefox+非ログイン+Unix系デスクトップ、という「人格」の問題なのです。

YouTube広告は万能ではないそうです。
OS、ブラウザ、ログイン状態、トラッキングのしやすさ、DRMやJavaScriptの挙動……そういった要素を見て「広告を出す価値があるか」「この視聴者は相手にするだけ無駄だ」を判断しているということ。

Firefoxはもともと広告やトラッキングに冷たいんですよね。
そこにLinuxやFreeBSD、さらにGoogleアンドYouTubeに非ログイン状態が重なると……。
広告側から見ると「よく分からないし、計測もしづらいし、失敗したら面倒な相手」になる。

 

Firefox Web Browser

Firefox Symbol
https://www.vecteezy.com/vector-art/62446-firefox-logo-browser-graphics

snap版Firefoxに至っては、サンドボックスの中で黙って立っているようなものです。何もしないが、何も通さない。
広告ブロッカーを握って「暴力」は振るったりしないが、鉄格子の向こうから無言でガンを飛ばしている。
広告屋さんは「あ、この視聴者はヤヴァイひとだ。関わらないでおこう」と下を向き、本編だけをそっと再生させる。


面白いのは、私自身は「妥協しているつもり」だという点です。
FreeBSDはしんどいからKubuntuに逃げ、snapも受け入れ(なんかキモチワルイ)、ChromeがインストールできずにFirefoxで我慢している。本人としては「負けた」気分すらあります。
「生ぬるいよ。FreeBSDでがんばらんかーい!」と囁くのよ、私のゴーストが。

それなのに結果は、広告フリーの快適なYouTube視聴体験です。
ここだけの話、すごくすがすがしくてCMを見飽きてうんざりすることもない。

FirefoxはいまさらChromeに勝とうとしていない。
FreeBSDもいまさらLinuxに勝とうとしていない。
だからしぶとい。

1990年代、私はAltavistaが永遠に続くと思っていました。 今で言うGoogle検索みたいなものです。 Altavistaは圧倒的に速くて、Internetのことならなんでも知っているように見えた。 まさかAltavistaが私よりも先に退場するとは思わなかった。

Firefoxも、FreeBSDも、何度も「終わった」と言われてきた。
それでも、いまここで、私のPCのスクリーンにはYouTubeビデオが流れている。 広告ヌキで。

未来のことは分からない。
だがひとつ分かったことがあります。
 

戦わずに、勝つこともある。

第一話終わり。
このブログ記事は、連載になる予感がします。次回をお楽しみに。
(あまり本気にしないでください。 今月と来月は確定申告の季節なのです)
 
それから、このブログエントリーのアイキャッチ画像はvecteasy  (https://www.vecteezy.com/vector-art/44608452-illustration-of-online-advertising)からです。感謝しています。