FreeBSD 12.1-RELEASEを性懲りもなくインストールしました

本日は2020年5月22日。

Toshiba Satellite E45T B4106 (US仕様)のキーボードが認識されなくなったので、廃棄しました。
分解して1TBのHDDは取り出しましたが。
キーボードの不具合は、ハードウェア系ではないようです。
というのは、Linux(Ubuntu)では認識されず、FreeBSDでは動いていたからです。
デュアルブートにしていたのです。
中古のラップトップPCを買ってきてデュアルブートにするのは趣味のようなものなので仕方ないです。

代わりに、ほぼ休眠状態だったとあるショップブランドの(ドスパラですけど)17インチディスプレイのCore i7搭載自称「ゲーミングラップトップ」を掘り出しまして、FreeBSD 12.1-RELEASEをインストールしました。

このマシン、Prime Note Galleria IW2といいます。 ベアボーンはMSIのMS-1733です。
CPU: Core i7 620M
RAM: 8GB
ハードドライブ: SSD 128GB + HDD 500GB (ちょっと変態)
DVDスーパーマルチ
ディスプレイ: 17.3インチ 1,920×1,080pxls
タッチパッド: あるけど、すごく小さい。 マルチタッチも効かない。(変態)
キーボード: 日本語106キー的なもの 10キー付き (キー配列が少し変態)


発売は2010年頃、(10年前ですな)。 中古で入手、今はなき楽天オークションで、35,000円で落札しました。
落札したのは2015年のことです。(今は2020年5月23日なので、5年前、私はまだ会社員でした。)

先月まで、SSDにApricityOSというけったいなArch Linux系のものが入っていました。 HDDにはUbuntuの18.04 LTSが。
今回は、入院したときも病室で一緒だったToshiba E45T B4106が廃棄処分になって少々ハートブレイクなので、このGalleriaのSSDにFreeBSD 12.1-RELEASEをインストールして、ウサを晴らそうという魂胆です。

一応フリーランスの在宅翻訳者としての私の特徴として、いつも履歴書に書いている属性情報に、「macOSも、Linuxも、FreeBSDも、Windowsも現役で使用していますよ」というのがあります。 履歴書に書いて有効なドヤリングなのかどうかはわからないのですが。
このままあっさりとToshiba Satellite E45tだけを廃棄してしまうと、FreeBSD使えますという看板が偽りになってしまいそうなので、一念発起しました。

このGalleriaは、ハードドライブだけではなくグラフィクスチップも二つ搭載しています。
IntelのCore Processor内蔵のHD Graphics Controllerと、AMD Mobility Radeon HD 5730です。 これが仇になって、Xorgを起動させるまでにエラーが出まくって苦労しました。
ビデオドライバにVESAを使ってもscfbを使ってもうんともすんとも言わないので途方に暮れました。 FreeBSDをデスクトップ用にセットアップしようとすると、よくあることです。
それから、Xを起動した後でキーボードが日本語106として認識されていなかったです。 これもイライラしました。
こちらは、FreeBSD 12.1でXorgがアップデートされて、あちこちでFreeBSD使いの先輩たちがハマっていたそうです。

後々のため、今回のFreeBSD 12.1インストール祭りの諸々の設定ファイルをここに記録しておきます。
FreeBSDのバージョンは
FreeBSD 12.1-RELEASE


Xorgのバージョンは
xorg 7.7_3

MATEのバージョンは
mate 1.22.2

xorg-serverのバージョンは

xorg-server 1.20.8_1,1

/etc/sysctl.conf の中身

# $FreeBSD: releng/12.1/sbin/sysctl/sysctl.conf 337624 2018-08-11 13:28:03Z brd $
#
#  This file is read when going to multi-user and its contents piped thru
#  ``sysctl'' to adjust kernel values.  ``man 5 sysctl.conf'' for details.
#

# Uncomment this to prevent users from seeing information about processes that
# are being run under another UID.
#security.bsd.see_other_uids=0/
#
#
kern.ipc.shmmax=2147483648
kern.ipc.shmall=524288
kern.maxfiles=65536
vfs.usermount=1
kern.evdev.rcpt_mask=12

/boot/loader.conf の中身

snd_driver_load="YES"
kern.vty=vt
fuse_load="YES"

/etc/make.conf の中身

MAKE_SITE_OVERRIDE=http://distcache.FreeBSD.org/ports-distfiles/${DIST_SUBDIR}/
DEFAULT_VERSIONS+=ssl=openssl

/etc/rc.conf の中身

clear_tmp_enable="YES"
hostname="galleria-bsd"
keymap="jp.capsctrl.kbd"
ifconfig_re0="DHCP"
sshd_enable="YES"
ntpd_enable="YES"
ntpdate_enable="YES"
powerd_enable="YES"
# Set dumpdev to "AUTO" to enable crash dumps, "NO" to disable
dumpdev="AUTO"
sendmail_enable="NO"
sendmail_submit_enable="NO"
sendmail_outbound_enable="NO"
sendmail_msp_queue_enable="NO"
sshd_enable="YES"
ntpd_program="/usr/local/sbin/ntpd"
ntpdate_program="/usr/local/sbin/ntpdate"
ntpdate_flags="-b ntp1.jst.mfeed.ad.jp"
## for Xorg launch ##
dbus_enable="YES"
hald_enable="YES"
polkitd_enable="YES"
avahi_daemon_enable="YES"
avahi_dnsconfd_enable="YES"
fuse_enable="YES"
devfs_system_ruleset="localrules"

/usr/local/etc/PolicyKit/PolicyKit.conf の中身

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!-- -*- XML -*- -->

<!DOCTYPE pkconfig PUBLIC "-//freedesktop//DTD PolicyKit Configuration 1.0//EN"
"http://hal.freedesktop.org/releases/PolicyKit/1.0/config.dtd">

<!-- See the manual page PolicyKit.conf(5) for file format -->

<config version="0.1">
    <match user="root|hinotori">
	<return result="yes"/>
    </match>
    <define_admin_auth group="wheel"/>
</config>

/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/driver-intel.conf の中身

Section "Device"
	Identifier	"Card0"
	Driver	"Intel"
	BusID	"0@0:2:0"
EndSection

/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/input.conf の中身

Section "InputClass"
	Identifier "libinput keyboard catchall"
	MatchIsKeyboard "on"
	MatchDevicePath "/dev/input/event*"
#	Driver "libinput"
	Option "XkbRules" "evdev"
	Option "XkbModel" "jp106"
	Option "XkbLayout" "jp"
	Option "XkbOptions" "ctrl:nocaps"
EndSection

~/.xinitrc の中身

#!/bin/sh
# set locale
export	LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export	LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export	LANG=ja_JP.UTF-8
#
#set keyboard layout (override xorg conf input.conf)
#
setxkbmap jp -model jp106 -option ctrl:nocaps
#
#
#set input method
export	GTK_IM_MODULE=uim
export	QT_IM_MODULE=uim
export	XMODIFIERS=@im=uim
export	XIM=uim
#  execute uim/mozc as daemon
/usr/local/bin/mozc start
uim-xim &
#   execute MATE
exec mate-session

シェルは tcsh。

# echo $SHELL
/bin/tcsh

FreeBSDをインストールしていると、GUIのX Window Systemが起動するだけで感動するし、PCからmp3を再生して音が出るだけで感動するし、日本語をインプットするだけで感動します。 大げさなようですが、本当に感動するんです。

screenfetchの結果

# screenfetch
                                      hinotori@galleria-bsd
   ```                        `       OS: FreeBSD 
  ` `.....---.......--.```   -/       Kernel: amd64 FreeBSD 12.1-RELEASE-p5
  +o   .--`         /y:`      +.      Uptime: 23m
   yo`:.            :o      `+-       Packages: 609
    y/               -/`   -o/        Shell: tcsh 6.20.00
   .-                  ::/sy+:.       Resolution: 1920x1080
   /                     `--  /       DE: MATE 1.22.3
  `:                          :`      WM: Metacity (Marco)
  `:                          :`      WM Theme: GreenLaguna
   /                          /       GTK Theme: GreenLaguna [GTK2/3]
   .-                        -.       Icon Theme: McMojave-circle-blue
    --                      -.        Font: Migu 1C 15
     `:`                  `:`         Disk: 21G / 111G (20%)
       .--             `--.           CPU: Intel Core i7 M 620 @ 2.67GHz
          .---.....----.              GPU: Madison [Mobility Radeon HD 5730 / 6570M]
                                      RAM: 1334MiB / 8192MiB
                                     
 
#
# freebsd-version
12.1-RELEASE-p5
#

ここでスクリーンショットをいくつか。