自家製布マスクの夜明け(日本、イタリア、そしてギリシャ) 第2話
このブログエントリーを執筆しているのは今日、2020年5月8日です。 投稿するのは数日後のことになる予感がします。
先月のエントリーでご紹介したギリシャ製の手作り布マスクが、やっと届きました。
eBay.comで発注したのが4月12日です。 4月15日にはアテネの空港に着いて通関手続きをしていたのですが、その後ずっと空港で滞留していたようです。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響でアジア方面行きの航空便がガクンと飛ばなくなったのだろうと、容易に想像がつきます。
なにしろ、全世界的に人の移動が制限されてしまったのですから、エアライン業界は大変なことになったと思います。 単に人が移動するだけでなく、密閉空間に旅客が時に密集して長時間搭乗し、機内で食事をパクついたりまでするのですから、危険な空間になってしまいました。
さて、問題のギリシャ製布マスクです。
これが封筒です。
これが中身。
あれ?
青色を指定したはずなのですけど。 笑
まあしょうがないですね。 遠いところから来たのだから。
中袋から出すと、製品はこんな感じ。 けっこう品質がいいと思いますよ。 作りが丁寧です。
余談ですが、マスク補助具あるいはマスク耳掛けひも用ベルトのお話 第2話 というエントリーでご紹介した中国製のマスクアジャスターというかバックルというか、いまだに名称が不安定な製品も2020年5月7日に届いていました。
eBayの商品リスティングではこんな画像でしたが、
配達された実物はこんなものでした。 ほぼ、上の商品説明画像の通りの外観です。 左下の黒いダミー人形(のCGI)の後頭部に付いているピンク色の商品(のCGI)とは仕様が違いますけれど。
それから、ギリシャ製の手作り布マスクと日本政府が下賜するという噂の通称「アベノマスク」がなかなか配達されなかったので、実は当事務所の代表もついに縫製までやって自家製の布マスクをいくつか生産してしまいました。
アベノマスクなんて、4月1日に唐突に発表になってエイプリルフールの冗談かよと言われたのに、今日(2020年5月8日)でもまだ配達されていないんですから、早くしてくださいよ。
当事務所が縫製まで手作りで生産したマスクは、Tシャツが原料です。 ミシンなど持っていないので、自宅で針と糸を発掘して縫製をしてしまいました。
ひとつ目がこれです。
オレンジ色…というか黄色のTシャツから作りました。 製品の平置き画像です。
ふたつ目がこちらのブルーのマスクです。
平置きでなく、装着するとこんな感じになります。
え? 単体ではイメージがつかめないんですか?
しょうがないですね。 また私の顔をアップロードするのも、もう気が進まないのです。 有名なモデルさんに登場していただきましょう。
まあ、不格好でも自分で装着するだけですから。 いいんですよ。 (笑)
売るわけじゃないし。 いいじゃないですか。
人間、追い詰められると私のような怠け者でも、開業届を出して個人事業主になったり、自分で屋号を決めたり、マスクを縫製して自作したりするということです。
会社員を辞めてフリーランスの翻訳者になったのも、布マスクを縫製したのも、後悔していません。
負けたっていいじゃないですか。 闘ったんですから。 闘わないやつらに嗤われたって別に平気です。
2020年5月12日追記
5月12日になりました。 アベノマスクはまだ届いていません。
ギリシャ製の手作り布マスクも苦節1ヶ月を経て配達されたのに、怠け者の私がついに自分で縫製して布マスクを何枚か生産してしまったというのに、まだアベノマスクは届いていません。
それどころか、先週末くらいから近所のスーパーマーケットに不織布製のサージカルマスクが時々現れるようになってしまいました。 東京都心では、投げ売りまで始まっているそうです。
まあしょうがいないですね。
また余談ですが、自家製布マスクを縫製する覚悟を決めて、裁縫道具を捜索しながら自宅を掃除していたのですが、古代の布製(ガーゼのもの)の売り物のマスク(未使用)を一個発見したのです。 おそらく20世紀末期の商品だと思います。 プリーツ構造や不織布はまだ発明されていません。(冗談ですよ。)
しかし、ノーズワイヤーは既に採用されています。
パッケージをくしゃくしゃポイとする前に気がついて写真を撮っておきました。
「高性能ガーゼマスク」とか「強力ミクロフィルター」とか「ウイルスを99%シャットアウト」とか、景気のいいことを謳っています。
2020年の新型コロナウイルス感染症のパンデミック下の世界では、「ウイルスも防げないゴム付きの布」などとさんざんディスられているガーゼの布マスクが…。 (笑)
時の流れは恐ろしいものです。