英記号というか欧文約物の和製英語っぽい呼び名について
筆談ができる時や、emailでのコミュニケーションの時は問題ありません。
電話や立ち話の時にやっかいなのが英記号あるいは欧文約物の名称、呼び名です。
_はunder scoreまたはunderscoreなので、こいつの名前はアンダースコアです。
アンダーバーや「あんだーばー」は和製英語です。
たいていの日本人が英文字を見てもなんとも思わないくらい英語教育が整備されていて、子どもから高齢者までスマートフォンのおかげでいつでもどこでもインターネットにつながって調べ物ができる21世紀の現代日本で、いまだにこういう和製英語っぽい言葉が流通しているのは、本当に不思議です。
(現代日本とひとことで言っていますが、この記事を書いている今日は2020年2月1日です。 窓の外は新型コロナウイルス感染症で大騒ぎです。 早く流行を抑え込めるといいのですが。 ウィルスって、生命なのでしょうかね。 いい歳こいて恥ずかしいのですが今でも謎です。)
@はアメリカ合衆国では単にat(アーットとはっきりと長めに発音しましょう)あるいはより公式にはat sign。 アットマークや「あっとまーく」は和製英語っぽいなにかです。
要確認ですが、
https://www.quora.com/How-can-I-pronounce-the-symbol
によると中国語では小老鼠(小さいネズミ)、スイスのドイツ語ではAffenschwanz(猿のしっぽ)、イタリア語ではchiocciola(カタツムリ)、ロシア語ではсобака(イヌ)です。
@については、当事務所の代表もちょっと危ない経験がありました。 以前勤務していた会社の出張で2004年頃にアメリカ合衆国をレンタカーと飛行機で飛び回っていた時のことです。 一ヶ月くらいの出張だったのですが、旅程の変更が生じてしまいました。 会社が(えらそうに)使っていた旅行代理店の現地サポートスタッフにフライト変更の依頼を、電話でしました。 現地スタッフは日本人あるいは日系の、日本語が喋れる人なのですが
アメリカでずっと生活しているので、最新の和製英語には疎かったのです。 連絡先を確認するために私達が@を「あっとまーく」と発音していたのですが(なにしろ電話でしか打ち合わせできないです)、微妙に通じていない気配がありました。 いかんですね。
アメリカではatとしか言わないので、はっきりと、強めに「アーーット」と発音しましょう。
以下のリンクのような記事もあります。 ポーランドでは「猿」を意味するポーランド語で呼んでいるようです。
何故か動物系の名称が多いですね。
https://www.theguardian.com/notesandqueries/query/0,5753,-1773,00.html
しかし、@にしても_にしても、言葉について保守的で厳格な特権階級犬HK(日放協のこと)のアナウンサーがラジオで「あっとまーく」や「あんだーばー」を連呼しているのは、和製英語っぽいなにかを強化してコミュニケーションを阻害するので問題があると思います。
誰かが始めてしまった和製英語っぽいなにかが普及してしまったので仕方ないとでも言いたいのでしょうが、言葉のプロとしてのプライドとかそういうものはないのでしょうか。
-はhyphenですので、ハイフンでいいです。 外国人との会話でもそれで通じます。
当事務所の代表が以前勤務していた会社では、これを頑固に「はいほん」、「はいふぉん」と呼んでいるオジサンがいました。 ダサいです。 ダサかったです。 まあ、今では私がオジサンですが。
#はthe number signあるいはthe pound signなので、ナンバーとかパウンドとかナンバーサインとかパウンドサインと呼ぶのが良いです。 但し、最近の流行りが続くといずれは「ハッシュタグ」と呼ばれるようになるかもしれないですね。
当事務所の代表が以前勤務していた会社では、これを頑固にシャープと読むヒトがいて、引っかかっていました。 書類で「○○活動の#2」という類の使われ方をしていたので、どう考えてもナンバー2などと読むのが穏当だと思ったのですが…。 処置なしでした。
楽譜で使う記号のシャープは、♯だろ、と脳内で毎日ツッコんでいました。 (尊敬していなかったですが、一応上司だったので諦めて、何を言っていても無視して面従腹背することにしました。) #と♯は違います。似ていれば同じようなものだと言うのなら、元上司は責任を取って米軍に指示してサダム・フセインと似ているからスーパーマリオの身柄を拘束して処刑させればいいじゃないですか。 (笑)
#という記号は、何年経っても英国や米国でシャープと呼ばれることはないと思います。 命を賭けてもいいです。 そんなに長生きするわけがないから。
まあ、いずれはハッシュタグとかハッシュと呼ばれる日が来るかもしれないですが。
2020年2月2日追記。
…という記事を事務所で書いて投稿して、帰宅しました。 途中で生活物資の買い物をして荷物が増えたのでコミュニティバスに乗ってしまいました。 車内の「次は”神明野鳥の森公園”です。 次、停まります。」的な録音放送で、「しゃーぷ」をやられてしまいました。
「病院? 救急車? 迷ったら(いきなり119番で救急車を呼ばずに)しゃーぷ7119に電話を掛けましょう」
と元気ハツラツに宣伝していました。
電話機のプッシュボタンに「しゃーぷ」♯なんかないでしょう。 (笑)
それは#ですよ。
しょうがないですね。 当事務所代表の元上司が勝っているようです。
…と思ったら、総務省消防庁のWebページに堂々と
救急安心センター事業(♯7119)
と書いてあります。 どうみても#7119ではなく、♯7119ですね。 これは、救急安心センター事業の担当のお役所からして「しゃーぷ7119」と認識しているし呼んでいるしタイプしているということです。
現場でのコミュニケーションを阻害しますよー。