マスク補助具というかマスク耳掛けひも用ベルトというか、そんなものもあると便利
本日は2020年3月28日(土)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大抑止のために東京都知事が外出自粛のお願いをしているので、町なかは少々異様な雰囲気です。 私は、緑地を歩いて脚腰を動かしながらコワーキングスペースまで来ました。 フリーランスだから週末が休日と決まったわけではないですし、遊びじゃなくて生活のために商売をしているので外出しました。
マスクが手に入らないので追い詰められていくつか自作したという記事の続きです。
不器用で裁縫の腕も絶望的な私が作ったハンドメイドのマスクですから、見た目が不格好です。 見た目が不格好な人間がそれを着用するから尚更です。 でも、別にいいじゃないですか。(笑)
私はもう会社員をやめてフリーランスの在宅翻訳者になったので、同僚や上司がいる職場に通勤する必要がありません。 不格好なマスクをしてコワーキングスペースな仕事場に行っても、誰にも咎められることはありません。 コワーキングな仕事場で咳やくしゃみをした時、手製でも不格好でもマスクをしていれば注意もされません。 (但し、COVID-19の感染が拡大しているので、いつまでも咳が続いたりしていると仕事場からは退去を指示されると思います。 自分の専用の事務所じゃないですから、仕方ないです。)
不格好なのはそういうわけで許容される(というか無視される)のですが、問題は不器用な素人が手で作っている上に縫製していないので、サイズや品質が一定していないということです。 曲がりなりにも直接身につけるものなので、サイズや品質にバラツキがあるのは不便です。 タイトすぎると苦痛ですし、ルーズすぎるとずり落ちたりしてうっとうしいです。
当事務所の…というか私のハンドメイドマスクは、本体は布を折りたたむだけです。 縫製しないから、まず本体部の寸法にバラツキがあります。
イヤーループ(耳掛けゴム)も試行錯誤で既製品(女性用ヘアゴムのリング状の製品)と自作品(平形でないヘアゴム紐などで自分でループをつくる)を使う/作るので、これまた寸法がバラツキます。 寸法にバラツキのある部品(本体x1とイヤーループx2)を組み合わせて、使うたびにセットアップするわけです。
これは、完成品の装着時のフィット感、快適度が相当バラつきます。 自分の顔(標準的なサイズかどうかはともかく、まずまず標準に近いと思います)のサイズにあわせるのが難しいです。
それで、対策を考えて調査してみました。
まず気がついたのは、よく考えてみれば、ムスリム(イスラム教徒)の女性はヒジャブをして外出しますよね。 耳を露出していないです。 マスクを装着してからその上にヒジャブを被ればいいのでしょうが、自宅の外で水分補給、食事、歯科治療の時にはどうするのでしょうか。 不便そうです。
見つけたのが、このビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=WNPIt7FiJAo)です。 耳を露出しないムスリム女性の、マスクとヒジャブを両立させるライフハックです。
一目瞭然なので私からは説明しませんが、YouTubeからビデオが消える可能性もあるのでスクリーンショットを当事務所のサーバーにもアップロードしておきましょう。
続いてeBayで見つけたのが、マスクのイヤーループで耳が痛くなる人のための小物(商品)です。
中国製のようです。
これもeBayの商品紹介ページからいただいた写真を、当事務所のサーバーにアップロードします。
eBayの出品者さんに仁義を切っていないので著作権絡みでは問題があるのでしょう。 しかし、同じものを私がWebで販売しているわけではないですから、大目に見てもらいます。 eBayの外で彼らの広告を打ってあげているようなものですし。 見逃してください。(笑)
このような品物を探す時は、どんな英語で検索すればいいのでしょうか。
残念ながら名称がまだ安定していないようですが、mask companionとか、ear hookとか、bandとか、mask holderとか、adjuster、mask extensionなどと称して売っています。
ムスリム女性のヒジャブ共存マスクと、eBayの中国製マスク補助具で共通の発想がわかりました。
後頭部や首の後ろまでイヤーループを拡張して、装着者の耳への依存を解消してやれば良いわけです。
ハンドメイドの布マスクの寸法と品質のバラツキを吸収して、作ったマスクの稼働率を向上するために、既製品を調達して、ついでにいくつかマスク補助具も自作しました。 補助具は伸縮性のあるものが多いですが、寸法的には平置き時に全長が9cm〜14cmを目処にして作ればだいたい大丈夫です。
上の写真は、当事務所の手製マスクを使いやすくするための補助具1号です。 一見してわかると思いますが、既製品です。 発泡成形。
相模カラーフォーム工業(神奈川県)が作った「くびにかけるくん」という商品です。 写真のくびにかけるくんのスリットに入っているイヤーループは、私の自作です。 くびにかけるくんの付属品ではありません。
2号も、既製品です。 ミツヤ(大阪府)が作った「マスクひも用フック付ベルト」です。 商品パッケージには「耳ウラ爽快!」ということも書いてあるのですが、これが商品名かどうかはちょっとわからないです。 「マスクひも用フック付ベルト」とだけ称して転売している業者もあるようなので、要注意です。 私が買ったオンラインショップでは良心的な価格でしたが、別の業者は本体195円と見せかけて送料を1,000円に設定していました。
3号からは、当事務所の自家製。 これは、センター部品はヘアゴム(リング状の既製品)、両端は百均ショップで売っている小さいカラビナ。
4号は、センターがヘアゴム(リング状の既製品)、両端は学童用の名札ホルダー(?)から取ったクリップ。 両側に付いているイヤーループもヘアゴム(リング状の既製品)。 クリップにイヤーループを装着するのが少々やりにくく、失敗作の部類です。
5号は、センターがヘアゴム(リング状の既製品)、両端の小型カラビナが左右非対称なのは、ご愛嬌。 理由があります。 が、理由は秘密です。
6号は、センターがヘアゴム(リング状の既製品)、両端は帽子留めから取ったクリップ。
7号は、センターがヘアゴム(リング状の既製品)、両端は……あれ? (笑) 4号とコンセプトが重複しています。 次に行きましょう。(笑)
8号は、センターがヘアゴム中細、両端に小カラビナを装着。
9号は、センターがヘアゴム(リング状の既製品)、一部でループを作り、長さを調整してみました。 両端は別種の帽子留めのクリップ。 クリップにはイヤーループをあらかじめセットしてあります。
10号は、センターの自作度が一番高いつもりです。 平形のゴムひもと、ベルト自作用の株式会社ポケット(兵庫県)製の「ゴムパッチン」で出来ています。 両端は帽子留めクリップ。
部品素材関係では、上の写真はイヤーループ製作用のヘアゴムです。 試行錯誤した結果、太いものよりは細いものの方が良いです。 耳にかけたり、自作マスク用の補助具に装着するからです。 既製品の1号、2号は市販の不織布マスクの耳掛けゴムを想定しているので、太いヘアゴムだと入りにくいです。
上の写真は、10号の伸縮ベルト(センターパーツ)で使用した「ゴムパッチン」です。 ゴムパッチンと言っても、ゆーとぴあの芸じゃないですよ。 (笑)
最後に、先週市内のホームセンターで見かけた展示に感心したので記録しておきます。
「入荷が無いので、店内の商品で作ってみました。 ご参考に。」と書いてありました。
材料は、園芸用の不織布と、伸縮包帯と、ビニタイと、両面テープと、針と糸だそうです。
園芸用の不織布というアイデアが秀逸です。 試作品のマスクが店舗の出入り口に展示されていましたが、材料の不織布と両面テープはバンバン売れていました。
これを思いついて実際に試作したホームセンターの従業員さんも、展示に許可を出した管理者や店長も、素晴らしいですね。 ホームセンターの企業の宝です。