フリーランスの翻訳業者プリンタを買い替える (そして、やっぱりプリンタが嫌いだという相性問題)

今日は2025年2月9日(日曜日)。ヒノトリホンヤク(個人の翻訳事務所です)の本店がある東京都日野市は、快晴です。
今月は商売用のインクジェットプリンタを買い替えました。
まあ‥‥私は、商売用でなければ、そもそもPCプリンタを買いませんけど。
 
例の「密林」で、置き配してもらいました。あまり「密林」が好きではないのですが、この際仕方がないです。
 
梱包をほどくところまでは昨夜終わらせたので、今夜セットアップする予定です。
「梱包をほどく」というのは、英語ではunboxingといいます。日本語のYouTube界隈では「開封の儀」とかいいますね。

上の画像のとおり。 
上の画像をクリックすると、該当するYouTubeビデオが閲覧できます。YouTubeは世界を変えてしまいましたね。
日本語でも英語でもないと思いますよ。でも、unboxingのビデオなんだから、コトバはあまり要らないでしょう。
2025年2月11日追記。 YouTubeビデオをよくみたら、英語でした。私と同じ、アジアな訛りのある英語の喋りです。 内容自体は、私よりも流暢です。 )
 
 

 
 
いままで使用していたのは、hp Envy 5020インクジェットプリンタです。
下の画像のような外観です。


 
 
昨夜unboxingしたのは、新しいhp Envy 6020です。
下の画像のような外観です。


色がダーク系から新型は明るい系になっています。 それはそれとして、旧型はなんだか獰猛な生き物的な外観だと思いませんか?

新型は、かなり威圧感が減っていると思います。私はそう思います。
昨夜まで使っていたEnvy 5020は2018年秋に買いました。その時点では新品でした。さいきん印字中にいやなノイズがします。 そうでなくてもPCプリンタを使う時はイヤイヤやっているので(理由は後述)使う時にイヤなノイズがあるとフラストレーションがたまります。 
 
 
それから、うちのEnvy 5020、実は1年前からカラー印字ができません。純正のカラーインクカートリッジを装填しても認識しないようです。
まだまだ使えるといえば使えるのですが、もはやデフレーションの時代ではないようです。電気製品系などは、値上がりする前に早めはやめの更新が吉でしょう。
Envy 5020は、6年半は働いてくれたわけです。 うん、よくやった。
 
 
一昨年冷蔵庫が昇天したのですが、34年使ったと伝えたら家電量販店の売り子さんがあきれていました。「いま買う冷蔵庫が同じ様に長持ちすると思わないでください」とアドバイスされました。
実はヒノトリホンヤクの代表(私のこと)は家庭用PC用プリンターというものが昔からかなり嫌いです。

理由:
⚫︎ 急いでいる時に限って故障する、ジャムる。
⚫︎ メンテナンスが面倒
⚫︎ 用紙の管理・補充が面倒
⚫︎ インクカートリッジの残量管理・交換が面倒
⚫︎ 安い家庭用だから音がうるさい
⚫︎ 安い家庭用だから印字が遅い
⚫︎ 電源を入れてから印字可能になるまでの時間が長い
 
 
アメリカのレストランの食卓上の調味料のボトルのラベルを読んじゃうくらいの活字中毒者ですから、紙とインクでできたプリンテッドマターとかチラシとか説明資料とかは大好きですが、自分が印字するのは大嫌いです。
しかし、翻訳や翻訳チェックのしごとでは、ときどきオリジナルの原稿と翻訳済みの資料を紙に印字してチェックする品質管理が必要です。 一方で、機密保持のためにコピーと印字厳禁の仕事も、またけっこうあるのですが。 世の中いろいろな事情があります。

DTP後のPDFの校正しごとなどは、できればプリンタで印字してそれを拡大コピーしてやりたいです。ただ、前述のとおり自分で印字する行為自体がイヤです。 プリンタの電源を入れて印字の指示を出して印字が終わるまで待つ間に、PCスクリーン上で校正は終わってしまうこともあります。 妥協の連続です。
でも、引き受けた仕事の品質には妥協しませんよ。
 
DTP後のPDF校正のしごとは、実はけっこう好きです。 やはり活字中毒者なのでしょう。 なんで30年も輸送機器のメーカーの仕事なんかしてたんだろう。 ほんとうはこういう出版とか印刷に近い職業につきたかったんだろうな、と思います。
 
生活のためとはいえ、よく30年もあの業界に勤務したものです。

 

 

2025年2月11日 追記。
先代のプリンタhp Envy 5020の配線を外して撤去していたら、アクセサリ類がZipLockに入って発掘されました。
その中に、プリンタのセットアップユーティリティ&ドライバのCD-ROMがありました。
そういえば、最近こういうのめっきり見なくなりましたね。 もちろん、今月買ったEnvy 6020にはCD-ROMなんか同梱されていません。 
3.5インチのフロッピーディスクメディアなど、最近の若い人(いわゆるゼット世代?)は実物を見たこともないでしょう。彼ら彼女らの子ども世代は、こういうCD-ROMやDVD円盤を見ても「ナンジャコリャ」と驚くのでしょうか。そうでしょうね。 記念にhpのドライバのCD-ROMの写真を撮っておきました。

2025年2月14日 追記。
せっかく買った新品のプリンタ。 動作確認をしていたら、カラー印字ができないことに気がつきました。 そういえば、先代のhp Envy 5020でも、さいきんはそんな症状が出ていました。
新品を買ったのにカラー印字できないというのは、業腹ですね。 めったに自分のプリンタでカラー印字するニーズなんてないのですが、それはそれ、これはこれ、です。
環境は macOS Sequoia 15.3、OS上ではドライバのバージョンが4.0。
導入時に使用したユーティリティはHP Smart Ver. 17.35.1。

Adobe Acrobatから印字しても、MS Wordから印字しても、カラー印字になりません。
買ったばかりなので、セットアップ用のインクカートリッジが装着されています。(当然純正。3色、ブラックとも)

解決策:
(1) 「システム設定」 → 「プリンタとスキャナ」を探す。
(2) 右のペインにトラブっているプリンタがある。HP ENVY 6000 series などと書いてある。
(3) そのプリンタを選択して、いきなり削除する。
(4) 「プリンタ、スキャナ、ファクスを追加…」というボタンをクリック。
(5) 「プリンタを追加」というダイアログボックスが出現する。
(6) HP ENVY 6000 seriesというのをOSが発見してくれている。種類はBonjourマルチファンクションとか。
(7) そのプリンタを選択して、右下の「追加」ボタンをクリックする。
おしまい。

再度カラー印字を試したら、無事に成功しました。 hpのサポートセンターさん、ありがとう。

まあ、こういうトラブルが起こる、そういうところが好きじゃないんですよ。 PCプリンタ。

追記の追記。
今回のカラー印字できない系のトラブル、下記のWeb上のリソースが参考になりました。 Appleもhpもタルんでるけど、World Wide Webはエライ。
素晴らしいです。

 

🖨️ HP Envy 5530 won’t print in color (on Mac forums)

なんか、10年前から問題になってるみたいです。 困ったものですね。

hpのプリンタでOSに頼まずにテストプリントするとカラーで出てくるので、結局はhpの責任ではなくAppleのOS側のドライバがタルンでるようです。(ほんとに、プリンタってやつは……)
hpも「Appleの責任でしょ。Appleのドライバをウチが直せるわけないじゃん」と放置しているようです。

近日中に、Windows 11で試してみます。あるいはUbuntuで。
FreeBSDで試すほどの勇者ではありません。
 
 
 

🖨️ MacOS won’t print color on HP inkjet (on stackexchange.com)

 
こちらは2022年の質問ですが、4,000回閲覧されています。
Appleもhpも、いい根性してますね。 直す気、ないでしょ。
「調べればわかるんだから、いいじゃん」と思ってる。
 
 

🖨️ Printer not printing in color from iMac (on hp.com)

こちらは2019年の質問です。 hpも一応丁寧にサポートして回答している、こともある。
hp Support Agentという肩書きの人なので、きっと歩合というか出来高制で報酬を取っていたのではないでしょうか。
感じが良いテクニカルサポートですが、トラブル自体はいまだにAppleとhpで共同で放置されています。
面倒見ればいいって問題じゃないと思うのですが、大企業はフットワークが重いです。
(社長からカミナリが落ちたら話は別)

 

 

追記の追記の追記。

2025年2月15日、Ubuntu+hp Envy 6020でカラー印字できるか、実験しました。CUPSでなんとなく成功しました。適当にセットアップしたら、カラーで印字です。実はHPLIPSをインストールしたのですがプリンタの導入自体にはしくじりました。ま、でもCUPSでうまくいっているのでOKです。
正直言って、PCプリンタのセットアップに時間をかけたくありません。

いずれにせよ、Linux(Ubuntu) で大したトラブルもなくカラー印字できるのです。 悪いのはAppleですね。

添付のスクリーンショットのような感じです。 カラー印字だけではなく、スキャナの設定もできているようです。
環境は、Kubuntu 24.04 LTS, もちろんKDE Plasmaです。

下のスクリーンショットは、KDE(Kubuntu)でスキャニングができているという記念です。