今日は2024年4月7日。
Intel Processor N100、さいきん人気ですね。 昔のATOMと違ってそこそこパワフルだとか。
昨年ついに液晶ディスプレイ23.8インチを購入したので、これまたさいきん流行のミニPCを買ってしまいました。
購入したのはChuwi Herobox 2023というものです。
筐体
PC + ABS樹脂射出成形 黒色素材つや消し
プロセッサ
Intel Alder Lake-N N100
グラフィックス
Intel UHD グラフィックス
映像出力
4K 60Hz
ストレージ
256GB SATA SSD
メモリ
8GB
サイズ
187.6 x 138.3 x 37.3 mm
重量
約510g
インターフェース
USB-C (データのみ), HDMI(2.0), USB3.0, USB2.0, 3.5mm イヤホン&マイクロホンジャック, microSD スロット。
ワイヤレス
Wi-Fi6(802.11ax)、Bluetooth 5.2
OS
Windows 11 Home
…がプリインストールされていたが、すぐにFreeBSD 14.0-RELEASE (NomadBSD)をインストールした。
Chuwi Herobox 2023にはWindows 11がプリインストールされていたのですが、私は確認だけしてすぐ削除&フォーマットです。OSインストール遊びが目的なので、当然です。
結局、今回は諸般の事情によりFreeBSD 14.0-RELEASE+KDE Plasma 5をインストールしました。(悔しいのですが、Openboxをセットアップしようとするとトラブルが多発したのです。ものは試し、ということでKDEになりました)
例によって何回もインストールして、やっと落ち着きました。個人の翻訳事務所、ヒノトリホンヤクの代表は(つまり私は)FreeBSDのインストールだけなら黒帯です。Windows95ブームの時代から、FreeBSDのインストールの場数だけは踏んでいます。
こんな書籍も持ってます。まだ捨ててません。
なんとFreeBSD 2.2.1のCD-ROMが付録です。むしろ、ブート用のフロッピーディスクも付録です。
nomadbsd-140R-20231121.amd64.zfs.img
をUSBペンドライブに焼いて、これを使いました。
最新のXfceデスクトップ環境を使ったインストーラ
nomadbsd-140R-20240126.amd64.ufs.img
も試したのですが、どうも大きいファイルのコピー中やpkgコマンドでフォントなどを大量にインストールする時に突然クラッシュするのでかなり時間を浪費しました。正確にはクラッシュというよりも突然電源オフでした。
パッケージのインストール最中の事故なので、ダメージが大きいんですよ。
pkgのデータベースは破損するし、OSインストールしていたパーティションのファイルシステムは壊れるし、半べそです。
これはOpenboxにこだわっていたら人生が終わっちゃうな、と思いました。
で、
ポイントは、
nomadbsd-140R-20231121.amd64.zfs.img
を使う。
Openbox版を使用するのは、OSインストール後にKDE5をインストールしてそちらを使う環境にするからです。
ZFS版を使うのは、ZFSの方がファイルシステムの保護が固いからです。
(1) ファイルシステムにはZFSを選択してOpenbox版をインストールする
自動ログインユーザーにしてはいけません。 OpenboxからKDE Plasmaに乗り換えるからです。ディスプレイマネージャーのSDDMをスキップすると、厄介なことになります。
注: ブート順番を変更するためにUEFIセッティング画面(いわゆるBIOS設定)に侵入する必要がありますが、このマシンの場合はChuwiロゴが表示されている間F7キーを連打、でした。
(2) NomadBSDをインストールしたら、
# freebsd-update fetch
# freebsd-update install
(3) FreeBSDのセキュリティパッチを適用したら、
# pkg udate -f
# pkg udgrade -f
(4) 次に日本語フォントと日本語入力メソッドをインストールしましょう。
# pkg install ja-font-migu ja-font-hackgen ja-font-ipaex
# pkg install ja-ibus-mozc
(5) KDEをインストール。(悔しいが、OpenboxだとどうにもChuwi HeroBox 2023が不安定)
# pkg install kde5
(6) Openboxとtint2とplankをアンインストール。tint2は、KDE Plasmaのthe Panelを画面トップに持っていこうとすると邪魔になります。plankなドックは、とりあえずデフォルト状態のKDE Plasmaのthe Panelと位置的に衝突して非常に困ります。KDEのパネルをスクリーン上部に移動したら、改めてインストールしました。
# pkg remove openbox tint2 plank
さて、恒例のデスクトップスクリーンショットのコーナーです。
実を言うと、今までKDEはほとんど使ったことがありません。
GNOMEがmacOSっぽいのと対照的に、KDEは伝統的にWindowsっぽいからです。
それから、やはりXfceやOpenboxに比べると圧倒的に重い。
昔はQtのインターフェイスがUglyだという人が多かったんですよ。実は当時のインターフェイスはWindowsもGtkもいい勝負だったようですが…。
今回は、「ダメで元々、KDEでも試してみるか」という気持ちでやってみたら、偶然ですがアタリでした。
KDEだから重いですが、不安定さはほぼなくなりました。 Openboxと正反対で、手がかからないですし。 Intel N1000のパワーがあれば、KDEも悪くないです。
Chuwi HeroBox 2023はmini PCです。キーボードやスピーカーは付属していません。
私は今回、キーボードはLogicoolのK400 Plusワイヤレス、タッチパッド付きを使用しました。
こいつは、独自のUSBレシーバーを使うワイヤレスキーボードです。
FreeBSDでも使えるどころか、OS起動前のBIOS設定画面でも使えます。スグレモノです。(死語)
スピーカーは、MarbooのFD01という(らしい)PC専用サウンドバーを使いました。USB電源使用、入力インターフェイスもアナログ無しのUSBのみ、という変わり種。
電源スイッチもないし、ボリュームコントロールもないというデジタルなじゃじゃ馬です。
でも、ほどほど大きい音が出るので便利です。接続もUSBケーブルいっぽんでラクです。