今日は2024年3月10日ですが、お話は先月に遡ります。なぜ今さらかというと、もちろん理由はあります。
データの引っ越しで大変でした。機材の買い出しと分解組み立て作業を例外として、筋肉は使わない日々なのに、疲れました。
作業はコンピュータ任せなのですが、替えが効かない大事なデータを扱う毎日なので心理的に消耗しました。

2024年2月3日、SynologyのNAS(DS223j)を「密林」で買いました。
それから、Toshiba の10TBのHDDを2台、リアル路面店舗で買いました。

10TBのHDDは現在の主流の容量と少し違うので、品薄でした。
ウォーキングがてら八王子のドスパラに行って1台(その日の最後の在庫1台でした)。翌日に秋葉原のドスパラ本店でこれまた最後の在庫1台を買いました。
秋葉原に行ったのも10年振りくらいでしたね。

10TBのHDDは、1台27,000円とかします。
NASも29,000円とかの値札がついています。 結構な出費になりました。

買い物が苦手な私がこんな出費。珍しい。何が起こったかというと、(幸い)何も起こっていないです。
しかし、突然危機意識を持ってしまったのです。

私は会社員を辞める直前からNASを買って運用するようになったのですが、去年までは実に5台のNASを運用していました。 (ハードウェアがどこに置いてあったかは、秘密)
しかも、非力なUltrabookをコンソールにしたFreeBSD(NAS4Free)で動く自作NASは別にあります。(これは自宅にあると考えていただいて結構です。遊びですので)

一番古いQNAPのTS-110は、どうやら2011年に購入して、それ以来ほぼ24時間365日稼働していたようです。(記録がないので、ファジーです)
次に古いSynology製のNAS、DS216seは2016年からほぼ常時通電していたみたいです。
会社員時代と違って超大事なデータを自前のNASで取り扱っているのですが、TS-110は12年前のもの、DS216seは8年前のものです。
これはマズイです。いつ壊れるかわからないし、明日クラッシュしても不思議ではない。
 

TS-110もDS216seもRAID 1ではなくて古典的なバックアップを定期的に取っていたのですが、それにしても、トラブルが起こってから機材を揃えて環境を復元していたのでは、心理的に疲労します。
転ばぬ先の杖、壊れる前にリプレースすることにしました。HDDもNASもまだ使えるのですが、それはただの幸運だと、知り合いにも言われました。

新しいNAS SynologyのDS223jは、ファイルシステムがBtrfs推奨です。びっくりしました。
まあ使ってみましょう。

という事情で、QNAP TS-110とSynology DS216seから新品のSynologyにデータを移しました。rsyncを使って、ひとつのディレクトリを同期するのに3日かかったりしました。
その間は「どうか停電しませんように…」と祈っていました。

2024年2月27日追記。
Ghost in the Machineでしょうか。シンクロニシティでしょうか。

DS216seとQNAP TS-110がクラッシュする前に退役させる覚悟を決めて、DS223jを購入しました。
すると、DS218jの1号機(2017年11月購入)も突然「システムが警告状態」になりました。
HDD 4TB × 2基で構成しているストレージプールは生きているが、物理ストレージ(物理ドライブ)両方との間で、アクセス時にエラーが起きたそうです。

「両方と」ということはおそらくNASの側の不具合でしょう。
しかし、物理ドライブも2017年以来6年間(あまり)休みなしで働いてくれたハードウェアです。
縁起の良くない警告が出たので、このDS218j(1台目)もNASとHDD(2基)をハードウェア更新するべきでしょう。

実際にクラッシュしてからでは心理的にダメージが大きいし、実はクラッシュしてからでは遅いのかもしれません。

2024年2月26日、八王子まで歩いて行って8TBのHDDを二つ買いました。
これを記録しているいま(2024年2月27日)は、「密林」からSynologyのNAS(DS223jをもう一台)が配送されるのを待っているところです。

DS223jにOSをインストールし終わったら、またデータの引っ越しです。きっと4日くらいかかるのでしょう。
今度は、SynologyのNAS(1台)から新しいSynologyのNASへの引っ越しです。rsyncではなくSynologyの独自ツールHyper Backupを使って、NASの設定も含めてバックアップを取り、それを新品NASで復元して移行させるつもりです。

2024年3月10日追記。
引っ越し終わりました。古いNAS 3台と、中身のHDDが5台、オフラインになりました。
たぶんまだ使えるのですが、そういうこと言ってたら一向にNASの数が減らないので、全部粉砕処分してもらうつもりです。データ漏洩も怖いですから。

会社員を辞めてフリーランスの翻訳者になった私ですが、ある種の在宅ワーカーでコワーキングスペースに仕事場を持ってもいるわけです。事務所だけでも2台のPCがあるので、デバイスに500GBのハードドライブがあっても使いづらいだけです。
たしかに、GoogleドライブやDropboxやpCloudなど、インターネット上の商業的なクラウドはありがたい存在です。ありがたいのですが、遠慮なく使えるのはやはり自前のNASの良いところです。
今回のようにメンテナンスを自分でしなければならないので苦労はありますが。

翻訳の仕事でも、色々なWebベースのツール(CATなど)のマニュアル類は、紙とインクで持っているだけではなくNASにも保管しておいた方が安心です。なにしろ上司も同僚も後輩もいない天涯孤独のフリーランスです。経理部も総務部も情報システム部も調達部も営業部も生産管理部も製造部も、ぜんぶ自分でやる必要があります。けっこう疲れますよ。
でも、楽しいです。 人事とか労務とかの作業が不要だからでしょう。
人事考課ないし。 人事異動ないし。 会議滅多にないし。
ひとりの方がすがすがしくていいんです。 会社員には向いていなかったんですね。

孤独な状態に我慢ができないような人は、翻訳者に向いてませんよ。他の職業を探した方がいい。
そうですねぇ‥語学のスキルを使いたいのであれば外国語の教員とか?  外国語会話教室の講師とか?