文字起こしとビデオ字幕と通訳の仕事について

 
本日は2022年9月30日。個人の翻訳事務所ヒノトリホンヤクがある東京都日野市の天気は快晴。やっと少し涼しくなってきました。昨日は、自宅から事務所、回り道して以前勤務していた自動車メーカーの正門前を経由して(入れるわけないでしょう)JR八王子駅前に向かってウォーキングをしてきました。
実績は12,100歩です。

最近ビデオ(令和ふうに言えば「動画」)の字幕の「タイミング」「タイムコーディング」や、オーディオデータのテキスト化(昭和ふうに言えば「テープ起こし」)のしごとが増えました。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響で集合研修や様々な「取材」のあり方が変わったためでしょう。
 
半年くらい前のことになりますが、インタビューの音声をテキスト化する仕事(transcriptionと呼びます)をやりました。「インタビュー」が始まる前の音声もついていたりして面白いです。海外の翻訳会社様からの依頼です。transcriptionは昭和風に言えば「テープ起こし」なので、翻訳の仕事とは結構違います。でも、私は日本語のネイティブスピーカーで、外国語による業務指示や作業要領書もわかります。そういう希少価値があるから、仕事の依頼ももらえるわけです。
 
で、大抵の人は「全然」とか「やっぱし」とか意味のない口癖が多いです。あるバーテンダー(役)の男性などは、手をこすり合わせるのがクセのようで、音響さんに「その手をこするの、気をつけてください。マイクは拾ってます」と注意されていました。

Microsoft Aspire(どうやら社内の国際的人材研修プログラムのようです)について、アニメーションの紹介ビデオで日本語吹き替えをした女性は優秀なプロフェッショナルでした。早口でも何を言っているかははっきりわかります。
ただし、どうやらアメリカで録音したようで彼女は「真バイリンガル」です。日本語だけでなく英語も流暢なので、Microsft Aspireと早口で言っているが「まーいくぉそふすぱいああ」にしか聞こえないです。その字幕とビデオのタイミングを合わせる仕事をした私は、少しうろたえてしまいました。
 
ことほどさように、しゃべりが下手でも超流暢でもあまり関係ないです。リアルな会話の内容を聞き取るというのは大変なことです。それを聞き取るだけではなく、現場で、ほぼリアルタイムで別の言語に順次変換していかなければならない。プロの通訳の諸先輩というのはすごい人達です。
お客様も、通訳サービスを使おうとしたら「こんなに高いの?」とか機嫌を悪くしてはいけません。いきなり買い叩こうとしたり、仕事が始まってから価格交渉を始めるなど、論外です。
 
初代の林家三平師匠ふうに言うと、「もうタイヘンなんすから。ダハァ〜」
っていうか、あなた方、通訳の仕事ナメてるでしょ?  「ちょっと語学ができるだけで、ビジネスのことなんか何もわかってないくせに」とか。

最後に話しは変わりますが、今日は2022年9月30日。9月30日は国連が決めた「世界翻訳の日」(International Translation Day)です。
国連のWebページから。

先月、玄奘が書いた「大唐西域記」の抄訳と、その解説の本を読みました。大唐帝国から天竺へ旅してオリジナルの仏典を大量に持って帰国、その後驚異的な翻訳速度で書籍(仏教の経典なのですが)を翻訳した玄奘の人生に、圧倒されました。玄奘のことを(西遊記とは別に)学んだのは高校時代、実に40年前です。法顕のことも世界史の授業で学んだのですが、両方覚えています。ノートの見開き右側、右端の中段に書いた私の悪筆な文字の無様さまで覚えています。
不思議な縁というか、翻訳をして名を残した人に対する共感や憧れが当時からあったのでしょう。
世界史で習った政治家や軍人や王朝の名前なんかけっこう忘れていますよ。(笑)
もっと早く今の職業に就いていればよかったのに。回り道も甚だしいのですが、仕方ないですね。人生はままならない。

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