MemsourceがPhraseになった
今日は2022年10月19日、個人の翻訳事務所ヒノトリホンヤクの本店がある東京都日野市は、快晴。
…ではないですが、曇のち晴れ。最高気温は17℃の予報。
快適です。
今年もなんとか夏を生き延びた。6月から10月まで最高気温30℃の日があり、暑くて長いつらい夏でした。
会社に通勤してばかばかしい会議に出て議事録メモまで書かなければならない会社員ではないのが、せめてもの救いです。
特に前職が、根回しばかりやっている組織だったので今の仕事はありがたい限りです。(ナントカ会議の事前会議を開催するためのスケジュール調整や会議室の予約なんかを大の大人が粛々とやっている組織でした。あれでは労働生産性が高いわけがない。更に恐ろしいのは、あれでも大企業なので中小企業よりも労働生産性が高かったらしいということです。まあ業種にも依るのでしょうが。)
さて、根回しといえば今回の本題ですが、Memsourceが根回しも無しに急にブランド変更しました。
Memsourceは、最近有名なCATツールです。CATって、ネコではなくてコンピュータ支援による翻訳ツールです。チェコのプラハに拠点があるMemsource社が開発しました。
https://phrase.com/ja/launch-faq/によると、
MemsourceはPhrase TMSに改称しました。この変更は、弊社製品をPhrase Localization Suiteに統一するための一環です。新しいウェブサイトから、既存の変更されていないPhrase TMSのアカウントにログインし、アクセスすることができます。phrase.com
だそうです。
どうやらMemsource社がドイツの企業Phraseを買収して、なぜかブランドをPhraseの方に統一しちゃったようです。
この意思決定と切り替えの速さは、日本で30年サラリーマンをやって生活していた男にとっては驚異的です。
実は、
Memsourceのデスクトップエディタ(macOS版)もインストールしていたのですが、アンインストールしておいた方がよいのかもしれません。
フリー(フリーランサーのフリーではなく、会社を辞めたので私は自由ーよぉーのフリーでもなく、無料のフリーです)のMemsource Personal Editionももう存在しないし、ディスクドライブの肥やしにはあまり意味がないですね。
それから、私は、営業的に有利かと思ってMemsourceの認定ユーザーの資格も取っておこうかな、と計画していたのです。でももうやめておいた方が良さそうです。
Memsourceはかなり普及しているので今回のブランド統一によって廃れ始めるということはなさそうですが、もう少し様子見です。
とりあえず、さよならMemsource。
たぶん、デジタル・トランスフォーメーションを本当に必要としているのはフリーランスの翻訳者ではなく翻訳会社のプロジェクトマネージャーの方なのでしょうね。
いや、アレは大変な仕事ですよ。原稿の管理、バージョンの管理、プロジェクトの進行管理、仕事の発注管理などなど。コンピュータとかInternetによる支援がないと、ヘトヘトになります。
だから、Memsource社もプロジェクトマネージャー達の業務をサポートして、フリーランスの翻訳者ではなくプロジェクトマネージャーと翻訳会社の方からおカネを取ろうと決めたのでしょう。
詳しくは、https://www.einnews.com/pr_news/592931559/memsource-phrase でも読みましょう。こんなブログなんか読んでちゃだめですよ。